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北海道へ。 こころを彫りに行く。

今日は朝から雪の洗礼。イサムノグチ最後の作品となったモエレ沼公園へ行く。閉園と勘違いしそうな静けさの中、なんとかガラスのピラミットに近づくと、やっと人の姿がちらほら。

11月とは思えない雪色の世界です。モエレ山とプレイマウンテンだけが見えるような状態で、他の彫刻は雪に埋もれているのか、見えません。
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この雪の中で結婚式です。屋外での撮影に花嫁が震えていました。
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自然の創り出す造形が美しい。
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次の朝、降りしきる雪の中を突き抜けるように高速を走り、美唄にあるアルテピアッツアへこころを彫りに行く。
雪の中のアルテピアッツアも美しい。雪景色の安田侃さんの作品も素晴らしい。
天モク、天聖
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帰門
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廃校になった小学校の校舎を利用した、ギャラリーと幼稚園
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降りしきる雪の世界。朝からひたすら石を彫り続け、汗だくになる。
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昨日までとは違い、今日は日差しが心地よい朝です。
こころを掘る前に、カフェでおいしいコーヒーを飲みながら侃さんの世界に浸る。カウンターに佇むのは意心帰
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エゾリスが呑気に遊んでいます。
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雪の丘にあるのが真無
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今回、北海道を目指したのは、予てより敬愛する彫刻家安田侃さんの”こころを彫る”講座に参加する事が目的でした。イタリア在住の侃さんが年に一度、直接指導をされる講座があります。数年前からどうしても直接指導を受けたいと、妻と共に希望を持っていたのですが、なかなか時間の調整がつかず、今回やっと実現しました。2002年に村野藤吾賞をこの彫刻公園が受賞したのを知り、数年後に訪れたのですが、広大な環境の中に置かれた作品や、廃校となった小学校の木造校舎の教室に置かれた作品が、大理石の彫像でありながら、こころの結晶のように佇んでいる姿が、強く我々二人を捉えました。公共の空間に置かれた彫刻、美術館に展示された彫刻、これらはどこか居心地の悪い存在にしか見えないことが多くあります。侃さん自身が広大な公園の環境を創り、其処に設置された作品は特別な輝きを発しています。高松のイサムノグチ庭園美術館でも、制作の為の空間に置かれた作品ではあるのですが、創り手の強い意思が其処に存在している事が感じられ、同じ質の輝きを生み出していました。今回の講座は、たった二日間でしたが、気さくで辛辣な侃さんの指摘は、二人にとって苦くて心地のいい良薬となりました。この年になって厳しい事を言ってもらえることは、本当に貴重です。
by miyasaton | 2012-12-04 06:08 | 日々つれづれ