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終の棲家Ⅱ(森岡の家)

約30年前に建てられた家の建て替えです。
40数年前に実施された、区画整理事業の中に敷地が在ります。敷地の約半分が傾斜地。小さな水路向こうは、市街化調整区域の竹林。時間経過と共に傾斜部分は真竹で覆われ、足を踏み入れる事も出来ない、ただの厄介者のごとき場所でした。何度か敷地を訪れ、環境が自分の中に定着するにつれ、この傾斜地をプランに取り込む事が出来なければ、この場所での暮らしの意味が生み出せないと考えました。
表通りからは、庭木越しに屋根が見えるだけの姿。門からアプローチを覗くと、少し暗がりとなっている開口の奥に玄関が姿を見せています。これから時間の経過と共に、木立の中に姿を隠すことになります。建築の置かれる場所の環境を活かし、建物の主張をできる限り控えめにする事で、街区にとっても、心地よい環境を創り出せたと思います。

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人生の後半期に、自然の創り出す豊かな表情に包まれ、ゆったりとした時間の中で、生活を楽しまれる事を提案しました。
by miyasaton | 2017-08-22 10:33 | 最近の住宅

標高1400mのブドウ畑

長野県大鹿村の標高1400mの場所をたった一人で開墾し、3年めで800本のブドウを植え終えた畑。
この勇者は長男の知人で、本業はビオワインの販売。自分でビオワインの醸造を始める為に、家族で移り住んでの挑戦だそうです。
迷いながら細く暗い山道を登り、この先に本当に在るのかと不安になりながらやっと到着。そこは南アルプスの山々に囲まれた絶景の地。
本人に聞くと、悲壮さは皆無。毎日が楽しく充実しているようです。
この頃こんな生き方を選択する若者(自分を基準にすると)が増えているようで、まんざら日本の未来も捨てたものではないと希望が湧いてきます。

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今回同行は、妻と長男と孫二人。
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忘れていました。もう一人?かわいい家族の豆。
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by miyasaton | 2017-08-07 19:07 | 日々つれづれ

二川幼稚園こども園 H29年3月完成

計画スタートから約3年、この春完成しました。


正面入り口。大木はアベマキ(コルク樫)です。
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南東道路側。水路からの高低差が約3メートル、擁壁に依る造成を止め、できる限り現況の地形を残す。
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職員室からは、園庭、園舎全てが見渡せます。
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職員室の2階会議室からは、園舎屋根に切り取られた空が広がります。此処からも子供たちが楽しく生活する姿を、全て俯瞰する事が出来ます。
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開放廊下から入り口側を見た所です。園舎の向こうのアベマキの大木が、子供たちを見守ります。
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0歳1歳児の部屋。天井がやさしく包み込むように床へと繋がります。母性を感じさせる空間を意識しました。
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開放廊下に面した調理室の窓。子供たちが中をのぞける高さです。今日のご飯は何だろう?
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3歳児のトイレです。天井のまあるい穴から日差しが落ちてきます。何時も動いています。
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3歳児の園舎の中。木の構造がむき出し。窓も床も全部近郊で育った木。西側の窓は子供たちの身長ぐらいの高さ。構造を全て見せることで、父性を感じさせる空間にしています。
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長い長い開放廊下。高さを押え、子供たちの体のサイズに合わせる。園舎の中に入ると大きな解放感。
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開放廊下ぐるっと廻ると遊戯室の入り口。大きな卵型が遊戯室に入り込んでいます。この張り出した窓や、道路側から見える遊戯室の舞台の張り出した窓。
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ここは秘密の部屋?まあるい図書室。少し暗い落ち着いた場所。
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4.5歳児の園舎は、南側も北側も壁無し。屋根と床だけといった、本当に開放的な空間。道路側には40mの長ーいデッキが在ります。ちょうど水路向こうの家の2階と向き合う高さ。地域との繋がりを感じる事が出来ます。4.5歳児はチョット世間を意識。
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園庭で遊ぶ子供たち。この時点では遊具が本当に少ない。実際にはもう数点の遊具が入っています。
遊具の少ない園庭では、この写真のように子供たちと保育士さんが、遊びを工夫するようになっています。園庭の木は5年、10年と木陰を大きくします。子供の成長のように、大きな木陰になる姿が楽しみです。
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月夜の園舎
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by miyasaton | 2017-08-05 12:28 | 教育施設